会社案内

学生の頃、近所の工務店でアルバイトをしていました。仕事は新築ビルの清掃作業や、現場の方付け、建築現場の整理整頓でした。
現場でいろいろと話をしてくれた会社の監督さんがいて、将来はどうするのだとか、やりたい事はあるのか、建築の仕事はおもしろいよ、儲かるぞ、これからはいいぞと言われたことが心に残っていて、将来を決める進学の時がきて、迷っていたら、アルバイトをした時のことを思い出して建築の方へ進むことを決めました。
将来は独立出来たらいいなぁと思うようになりました。いつか独立して建設会社を起こしたいと言う夢を持つようになりました。
学校を卒業したときは社会の経済状況が悪くなって、就職も思うように行きません。やっぱり大手の建設会社に入って、大きい仕事をしてみたかったのですがあきらめました。ゼミの先生に構造設計事務所か昔の卒業生の経営している建設会社なら紹介できるよと進められ、将来独立するなら現場を知らなきゃだめだろうと考え、建設会社（現場監督が5人ほどいました）にお世話になりました。この会社が素晴らしい仕事をしていました。私は与えられた仕事を夢中で働いて全てを吸い取り紙のように吸収していきました。主な仕事は電電公社のメンテナンス・改修工事でしたが、設計事務所からご指名で請け負う戸建て住宅の新築工事も多くありました。
このとき、数件では有りますが新築注文住宅の工事を担当させて頂きました。期待と不安でいっぱいでした。未熟ではありましたが一生懸命に身体で仕事をいたしました。営業さんもいないので、工事担当者はお客様と設計事務所との連絡や指示、施工現場への手配等全てを行います。お客様とのコミュニケーションも頻繁に行います。工事が完了してお引き渡し時に、お客様から私への感謝の気持ちを伝えられ金一封も頂戴しました、設計者からも良く頑張ってくれたね又頼むねとねぎらいの言葉を頂きました。初めての体験でした。じわじわと喜びが広がって幸せな気持ちでした。その記憶が、今でも住宅建築を仕事としている根っこになっているんだなぁと感慨深いです。
今でも請け負った仕事に対する責任感は人一倍有ります。きちんと終えればお客様に喜んで頂けるんだ。笑顔がみられるんだ。と言う気持ちがどこかにあって、いろいろあっても踏ん張って何とかしなければと前向きなります。